2025年11月11日、長野県松本市の田川公民館にて、「きれいな歯並びを育てる 離乳食講座」を開催しました。
妊婦さんから1歳半頃までのお子さんをお持ちのママを対象に、7組限定で行われた今回のリアル講座。離乳食は、栄養をとるためのものという一般的な考え方だけでなく、お口の発達や歯並びの土台につながるものという視点でお伝えしました。
月齢ではなく「お口と体の発達」から考える離乳食
離乳食について情報を集めると、
「◯か月になったらこの形状」「次はこの固さ」と、月齢を基準にした内容が多く見つかります。
一方で、日常の中ではこんなお子さまの気になる姿が見られるのではないでしょうか。
食べものを丸呑みしているように見える
スプーンを奪ってしまい、なかなか進まない
椅子に座りたがらない、すぐに立ち上がってしまう
足がつかない姿勢で食べているのが気になる
今回の講座では、こうした日常のシーンをひとつひとつ取り上げながら、お口の動きや体の使い方、姿勢の視点から離乳食を見直していくお話をしました。
「食べない」「丸呑みしている」と感じていた行動も、発達の途中にある姿として捉え直すことで、気持ちがふっと軽く感じてもらえたように感じました。
専門家による、専門性と安心感のあるお話
講師を務めたのは、歯並び育児®認定講師であり、
産婦人科医の村山有美、
助産師の増子真菜、
歯並び育児®認定講師であり口育士の須見ひろみの3名。
妊婦さんとあかちゃんの専門家である産婦人科医、あかちゃんの全身の発達を見てきた助産師と、お口の発達を専門に伝える口育士が、それぞれの知識と歯並び育児®の視点から、
離乳食を始めるタイミングの考え方
姿勢や椅子の環境が食べる力にどう関わるのか
お口の発達が、将来の歯並びにつながっていく視点
について、やさしく丁寧にお話ししました。
参加者の関心の高さを実感しました
講座後半の質疑応答では、参加者全員から質問が寄せられました。
バンボでの離乳食はどう考えたらいい?
椅子に足がつかないときは?
野菜のみじん切りが丸呑みになりやすい理由は?
糖質や砂糖との付き合い方は?
それぞれの質問に対して、
「今の発達段階ではどう見えるか」「姿勢や環境の視点ではどう考えられるか」
という形でお話を進めました。
中にはパパがお一人で参加されている姿もあり、
ご家族で「食べる力」や離乳食を考えたいという思いがとても伝わってきました。
同じように感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
気づいたときから、歯並び育児®は始まります
今回の講座を通して大切にお伝えしたのは、
「できていないことを直す」のではなく、「今のわが子の姿に気づく」こと。
意外と知られていないのですが、
お口や体の発達は、環境や関わり方に思った以上に応えてくれます。
特別なことをしなくても、
毎日の食事の姿勢や、見守り方を少し意識するだけで、小さな変化は少しずつ積み重なっていきます。
気づいたときから、変化は始まります。
今後のイベント・講座のご案内
今回の「きれいな歯並びを育てる 離乳食講座」は、少人数制のため満席での開催となりました。
松本市では今後も、お口ポカン講座など、さまざまなテーマでのイベントを予定しています。
次回開催にご興味のある方は、協会ホームページやご案内をぜひチェックしてみてくださいね。
「歯並び育児®」で子育てをもっとラクに楽しく
「子どもがうまく食べない」
「何が正解かわからない」——
そんなお悩みを持つママ・パパに、
専門的でやさしい視点から寄り添える場を、これからも広げていきたいと考えています。
離乳食のあげ方や食べる力の育て方だけでなく、
毎日の「食べる・寝る・遊ぶ」からはじまる習慣の中に、
子どもの発達や、きれいな歯並びを育むヒントが詰まっています。
そんな「歯並び育児®」の考え方が、
子育てを少しラクに、楽しくしてくれるお手伝いになりますように。
今後のイベント情報も、ぜひご覧ください。
一般社団法人歯並び育児®協会 認定講師
増子 真菜
助産師
助産師/保育士/ベビーマッサージ・各種ヨガインストラクターなど
子どもの発達、授乳、離乳食、歯並び、姿勢などたくさん悩み、そのひとつひとつが実は繋がっていたことを知りました。
助産師として妊娠中や産後すぐからママに関わることができるからこそ「予防の視点で早くからサポートし、ママの悩む時間を減らし、お子さんとの笑顔の時間を支えたい!」との想いで活動しています。
2児の助産師ママが伴走します!
一般社団法人歯並び育児®協会 認定講師
須見 ひろみ
口育士
現在3歳の息子が1歳だった頃、離乳食を食べない、夜泣きで毎日疲弊していました。
そんな日々から解放されたきっかけが歯並び育児®︎。実はバラバラに見えるお悩みの根本原因があり、それを放置すると将来の歯並びにまで影響することを知ったのです。
そんな経験から、同じように悩むママを救いたいと、主に離乳食期のお子さんのサポートをさせていただいています。