10月26日(日) 産前産後ケアホテル「ぶどうの木」浦和院で、歯並び育児®認定講師による「綺麗な歯並びを育てる離乳食の進め方」セミナーを開催しました。
マタニティの時期や、生後6ヶ月頃の赤ちゃんと過ごす毎日は、うれしさと同じくらい「これで合っているのかな？」と小さな不安も生まれやすいものです。
離乳食の進め方や将来の歯並びのことは、情報が多いほど迷いやすく、答えが見えにくく感じられることもあります。
今回のセミナーでは、離乳食と歯並びの関係を専門家の視点から「やさしく・具体的に」お話しし学んでいただきました。
産前産後ケアホテル「ぶどうの木」浦和院での少人数セミナー
会場となったのは、ロイヤルパインズホテル浦和2階の産前産後ケアホテル「ぶどうの木」浦和院。マタニティの方、生後6ヶ月までの赤ちゃんとご家族を対象に、3組の方が参加してくださいました。
講師は、歯並び育児®認定講師であり、口育士の嶋友理奈。
歯科の現場での経験をもとに、
- 離乳食の進め方
- お口の発達
- 噛む力や姿勢とのつながり
- 将来の歯並びに関わるポイント
などを、日常で無理なく取り入れられる形でお伝えしました。
少人数ならではのじっくり学ぶ時間となり、参加者の状況に合わせて会話しながら進めることができました。
離乳食は「食べさせる」だけではない
セミナーの前半では、「お口も身体も育つ食べ方」というテーマで、赤ちゃんの発達を支えながら離乳食を始める適切なタイミングや進め方のポイント、お口と身体の発達の関係についてお話ししました。
離乳食は単に「食べる練習」ではなく、あご・舌・口まわりの筋肉を育てていく大切な期間。意外と知られていないのですが、この時期の
食べ方
姿勢
飲み込み方
グッズの選び方
といった日常の積み重ねは、将来の歯並びや歯科矯正の予防にも関わってきます。
毎日の「食べる」時間には、赤ちゃんの成長のヒントがたくさん隠れていることに気づいていただけたのではないかと思います。
離乳食は歯科矯正の予防にも？
今回のセミナーでは、離乳食と歯並びの関係性に焦点を当てた内容を重視してお伝えしました。
なぜ早い時期からお口の使い方を意識すると良いのか
なぜ柔らかいものだけに偏ると噛む力の発達を妨げるのか
矯正を「治療」する前に、育児の中でできる予防があるということ
こうした視点は参加された皆さまにとって新鮮だったようです。
「歯の矯正で数十万円かかると聞くことが多いけれど、今日の内容を意識すれば予防につながると感じました」
という声もいただきました。
気づいたときから変化が始まり、毎日の小さな積み重ねが、未来の歯並びを支えてくれるはずです。
おすすめのお食事グッズ
後半では、離乳食を楽しく・進めやすくしてくれるおすすめの食事グッズも紹介しました。
赤ちゃんのお口や身体の発達に合ったグッズ選びは、便利さだけでなく、姿勢や飲み込みのしやすさにもつながります。
さらに、「歯並びを育てるお口マッサージ」も実践形式でお伝えしました。
赤ちゃんのお口まわりにそっと触れながら、ママやパパが表情や反応を感じ、親子のコミュニケーションにもつながるあたたかい時間となります。
ご家庭でも、気持ちに余裕のあるときに取り入れてみるのも良いかもしれません。
参加者の声
ご参加いただいた方からは、こんな声が届きました。
「初めて聞くお話でした。貴重なお話ありがとうございました」
「今日で6ヶ月になる子どもの下の歯が斜めに生えてきている。今からでも真っ直ぐになりますか？」
生え始めの時期は、まだ改善の余地が十分にあります。ただし、歯そのものよりも
「なぜ斜めに生えてきたのか？」という原因を見つめることが大切です。
姿勢、舌の位置、授乳・ミルクの飲み方、日々の身体の使い方…。
日常の生活が、お口育ての第一歩になります。
次回開催のお知らせ
次回は年明け頃の開催を予定しています。
募集開始のお知らせやキャンセル待ちのご案内、個別相談会などの情報は、協会ホームページや公式SNSでお知らせします。
「浦和周辺で産後ケアのイベントを探している」
「離乳食と歯並びの話を専門家から聞いてみたい」
そんな方は、ぜひご参加くださいね。
「歯並び育児®」で子育てをもっとラクに楽しく
「子どもが離乳食を食べない」「何が正解かわからない」——
そんなお悩みを持つママ・パパに、専門的でやさしい視点から寄り添える場を、これからも広げていきたいと考えています。
離乳食のあげ方や食べる力の育て方だけでなく、
毎日の「食べる・寝る・遊ぶ」からはじまる習慣の中に、
子どもの発達・虫歯予防・きれいな歯並びを育むヒントが詰まっています。
そんな「歯並び育児®」の考え方が、子育てを少しラクに、楽しくしてくれるお手伝いになりますように。
今後もさまざまなテーマでのイベントを予定しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
一般社団法人歯並び育児®協会 認定講師
嶋 友理奈
口育士
口育士・5歳と3歳の母です。
長男の偏食に悩み、栄養学や幼児食について独学で学び続けましたが、2年以上改善できず、先の見えない不安を抱え続けていました。
歯並び育児®と歯並び育児®と出会い、実は「歯並び」や「お口・身体の発達」が偏食の大きな要因になり得ることを知り、“お口だけでなく姿勢や全身から整えること”の大切さを実感しました。
今では長男の歯並びはぐんぐん改善し、食べられるものも増えています。
この経験から、歯並びは“治すもの”ではなく“育てるもの”という考え方を広め、多くのママと子どもが笑顔で食卓を囲める未来を目指して活動しています。