2025年10月4日、岩手県一関市の真柴市民センターにて、現役歯科医師による「歯並びの土台を作る 0〜3歳のお口育て講座」を開催しました。
午前は妊婦さんから3歳までのお子さんをもつご家族向け、午後は子育て支援に関わる方や「お口育て」「口育」に関心のある方向けの二部構成。
ママ・パパ向け10組、支援者向け4組の方が参加してくださいました。
講師は、歯並び育児®認定講師であり臨床経験30年の歯科医師・高石透子と、同じく認定講師で鍼灸師・湯浅藍。
地域の「ひとみ助産院」のご協力のもと、あたたかな雰囲気の中での開催となりました。
「歯並びはどうやって決まるの?」赤ちゃんのお口育て
午前の回では、妊婦さん・0〜3歳のお子さんをもつご家族を対象に、赤ちゃんの歯並びの土台について、やさしく丁寧なお話が続きました。
歯並びってどうやって決まるの?(歯並びの決まり方の基本)
理想の歯並びとは?
歯並びのために今日からできること
今すぐできるお口のマッサージ(口育マッサージのやり方)
「歯並びは遺伝だけで決まるわけではなく、赤ちゃんの頃からの姿勢や噛み方、生活習慣で“歯並びの土台”を育てていける」というお話に、皆さん真剣に耳を傾けてくださいました。
後半では、希望されたご家庭のお子さんのお口の中を、歯科医師が一人ずつ優しくチェック。今のお口の状態と、これから意識していきたいポイントをその場でアドバイス!
抱っこの仕方や姿勢も「きれいな歯並び」を目指す大切なポイント
午後の支援者向けの回では、保育・助産・療育など子育て支援に携わる方々がご参加くださいました。
歯並び育児とは何か
妊娠期から始まる歯並びの話
お口ポカンをふせぐ抱っこの仕方(口育と抱っこの関係)
きれいな歯並びを目指したい理由
口腔習癖が身体の発達に与える影響
といった内容を中心に、「口腔習癖と身体の発達」「姿勢と歯並び」といった専門的なテーマにも触れながら、現場ですぐに活かせる内容をたくさん共有することができました。
中でも、「抱っこの仕方ひとつにも、お口の発達や呼吸のしやすさが関わっている」というお話しには、参加された皆さんからは何度も深く頷かれ、共感いただけたように思います。
歯並びの話にとどまらず、全身の発達や子どもの生活全体を考えていただく時間となりました。
参加されたママ・パパの声
講座後のアンケートには、次のような感想が寄せられました。
「実際に歯科医師のお話を聞けてよかったです。普段疑問に思っていることが解決できました」
「子連れで参加できて助かりました。お世話していただけて、講座に集中できました」
「自分でネットで調べようと思いつつ後回しになっていた内容を、直接聞けて本当によかったです」
「下の前歯しか生えていない段階ですが、事前に知ることができて安心しました」
「歯に関しては自己流になりそうだったので、お口育ての大切さを再確認できました」
「一番悩んでいることを聞けて、本当に来て良かったです」
「今日から椅子の高さや姿勢を見直して、お口のマッサージもやってみたいと思いました」
支援者から見た「お口育て講座」の学び
支援者向けの回に参加された方からは、こんな声が届いています。
「これまで保護者の方に伝えてきた内容の裏付けが取れて、自信につながりました」
「即実践できるマッサージを教えていただき、今後どう伝えていくかイメージが湧きました」
「口腔習癖が身体の発達に影響することがとても印象的で、臨床での視野が広がりました」
「抱っこの仕方や食事中の姿勢など、周りの人にも伝えたい内容がたくさんありました」
虫歯があるかどうかだけではなく、「お口の機能」「噛む力」「姿勢」「身体の発達」まで含めて子どもを見ていく視点は、保育・医療・支援の現場にとっても大きなヒントになったようです。
協力いただいたひとみ助産院さんをはじめ、会場のスタッフやボランティアの高校生たちのサポートもあり、ママ・パパが安心して学べる環境づくりができました。
たくさんの方の支えがあって、今回の講座を無事に開催することができました。
温かいご協力に、心から感謝しています。
「歯並び育児®」で子育てをもっとラクに楽しく
「子どもが○○を嫌がる」「何が正解かわからない」——
そんなお悩みを持つママ・パパに、専門的でやさしい視点から寄り添える場を、
これからも広げていきたいと考えています。
歯並びの土台づくりや、お口育ての始め方だけでなく、
毎日の「食べる・寝る・遊ぶ」からはじまる習慣の中に、
子どもの発達・虫歯予防・きれいな歯並びを育むヒントが詰まっています。
そんな「歯並び育児®」の考え方が、子育てを少しラクに、楽しくしてくれるお手伝いになりますように。
今後も、さまざまなテーマでのイベントを予定しています。
ニュース記事や認定講師のSNSでご案内していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。