こんにちは!
認定講師の須見ひろみです。
今日は「離乳食の開始時期が歯並びに影響する」をテーマでお話しさせていただきます。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」など一般的には、離乳食は生後5~6か月頃から始めるのが推奨されています。「まだ歯は生えてないのに歯並びに影響するなんて」と思われるのではないでしょうか。でも離乳食は月齢で開始を決めるのではなく赤ちゃん一人ひとりに合ったタイミングを見極めることが大切です!
離乳食は赤ちゃんの「準備が整ったサイン」で始める
私たち歯並び育児協会では、「月齢」にこだわるのではなく、赤ちゃんの体とお口の発達具合を見て、離乳食を始めることをおすすめしています。もし以下のようなサインが見られるなら、まだ準備は整っていません。
- スプーンを舌で押し出してしまう(舌挺出反射)
- 自分で座れない、支えがないと座れない、座らせてもバランスを崩しやすい
舌挺出反射が残ると噛み合わせが悪くなる
舌挺出反射は赤ちゃんが哺乳をしっかりすることで自然に消えていき、生後4か月頃には「舌を上手に使って食べる」ステップに進んでいきます。しかし現代では、哺乳瓶での授乳も増加し、舌を積極的に動かす機会が減少、その結果として生後4か月を過ぎても舌挺出反射が残ることが多くなっています。
舌挺出反射が残っていると、舌がうまく使えず食べ物を口の中で処理できません。この状態で離乳食を始めると丸呑みの原因となり、さらに噛み合わせが悪くなる原因となります。
姿勢と歯並び、意外な関係
赤ちゃんが離乳食を食べるには、体幹が整い自分でしっかり座れることがとても大切です。もし支えが必要な状態で座らせると、赤ちゃんはバランスを取ろうとして体を反らしたり、あごを突き出したりしてしまいます。
腸の発達も見逃せません!
こうした姿勢の崩れが続くと、あごでバランスを取ってしまい、歯並びに影響を与えてしまいます。
赤ちゃんが自分で座れるようになる頃には、内臓や消化機能が発達し始めています。自分で座れない、体幹が整っていないうちは腸も未熟なんです。しかし腸が未成熟な時期に離乳食を始めると、消化に負担がかかり、赤ちゃんの体が十分にリラックスできません。
その結果、リラックスするための神経である副交感神経がうまく働かず、睡眠の質が低下することがあります。そして、睡眠不足はあごの成長にも影響を及ぼす可能性があるのです。
赤ちゃんからのサインで離乳食をスタートして、キレイな歯並びを目指しましょう!